黒い三連星,再び

ネットの検索でお酒のスペックを調べるために「三連星」「2018」と入力したら出てきた。↓やっぱりね!まあ仕方が無い、ここから名前が付けられたものですからね。それにしても2018年度版のトリプルドムは精巧に出来ていますね。って言うかザクですよねこれ ↓どういうこと?リックドムじゃないの?別の作戦?「トリプルザク」って事?もうおじさん、ついて行けません。

本題に戻ります。三連星の純米直汲み。まさに黒い三連星です。ちなみに純米大吟醸は赤い三連星、純米吟醸は白い三連星です。そしてこの時期だけの限定酒で新酒です。おっ新酒のせいなのか微発泡ピチピチしています。これは旨い!

いつもは少し濃厚なコクがあるのですが、これは爽やか!フレッシュ!トロピカル!もちろんのど越しの酸のキレは十分味わえます。いわゆるジュースです。もぎたてトロピカルジュース!これだけで楽しめます。

少し気になる事が…。帯に表記されている「2018」の文字。本来日本酒はお米が作られた年を表記されています。2017年に造られたお米を使って2018の秋にお酒を出荷した場合でも2017BYと表記されるのですが、なぜか2018と次の年の表記がある。(このお酒を飲んでいる時点で2017年の12月)この「2018」が何を意味しているのか誰か教えていただきたい!

↑で、質問を蔵元さんにしたら返事が返ってきた。↓以下のような内容です。

通常は酒造年度「平成29BY/2017BY」(BY=Brewery Year)として平成29年7月1日から30年6月30日までを表すのに使いますので、正式名称は「三連星 29BY純米無濾過生原酒」となります。

しかし、三連星の年度切り替えの基本は三連星三種類が出そろう3月1日からとさせていただいており、表への表記は年度切り替えを行った西暦で表示しております。(←つまり蔵元さん独自の表示方法って訳ですね。2018年に販売されるお酒は2018年と表記するって事です。なので「BY」と表記せず「vintage」としているのですね)

しかし、昨今残念ながら一部の酒質が年度切り替えを待たずに先行して品切れを起こす事態となっており表記年号に狂いが生じ始めてきております。そこで、年度切り替えを行う前に先行して発売する「三連星 純米(黒)直汲み」は年の変わる前に発売するものの中のお酒は年が変わって2018年3月より年度を切り替えるため前年度のお酒と区別をつける目的で先行した年式にしております。(←お酒が人気って事です。3月まで在庫が持たないので仕方なく新年度のお酒を卸しちゃったって事です。飲めないよりは良い判断だと思います。)

現在レギュラータイプのお酒で2018年を表示しておりますのは「三連星 29BY純米吟醸(白)無濾過生原酒」がございますが、こちらは28BYのお酒が欠品し、やむなく年度切り替えを待たずに発売しているためであります。他の純米・純米大吟醸は3月より2018年のお酒に切り替わります。(*解決方法は品切れにならないように数を増やすしか無いのでしょうが、それによって品質が下がるのは考えものです。気長に待っておりますので、これからも美味しいお酒をよろしくお願いします。)

ふたたび、話は逸れるがこんなのもあるだよ!黒い三連星「トリプルドムとうふ」。ガイア、マッシュ、オルテガの3人による「ジェットストリームアタック」時の攻撃態勢をモチーフとした3種のパッケージで、濃厚な豆乳クリームを使用した、マイルド、ビター、ミルクの三位一体型チョコレート味豆腐の攻撃だ!一体どこにいけば買えるのだろう!君は食べる事が出来るか!

製造者/美冨久酒造株式会社
精米歩合/60%
使用米/滋賀県産銀吹雪100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+5.5
酸度/1.6

商品名/三連星 無濾過生原酒 純米直汲み

 

◆たこと菜の花の辛子酢味噌和え

辛子酢味噌和えは時として日本酒を邪魔してしまいますが、お酒をリセットするのにはいいアクセントになります。

インスタ映え?

茶色い飲み物に茶色い料理。映えない!どのアングルから写真をとっても…映えない!こう言う時は皿を伊万里焼とか九谷焼にしてみたらどうだろう!でも美味しい♩料理名はたしか「長なすと鶏そぼろあんかけ」だったかな?

七本槍 純米活性にごり酒

が、日本酒のジャケットはシンプルだけどかっこいい。映えます。「純米酒」の文字が象形文字ってほどでは無いがスタイリッシュだ。これからは「純」と言う字はこう書いてみよう!「酒」もなんか良い漢字♬味の方も「映えます」。ニゴラーの自分としては待ってましたぁ!の「活性にごり酒」。

モロミたっぷりな見た目ですが、ベタベタしてなく甘味は控えめで辛味の方が強く、濃厚だけどサラッと飲める、まさしく「純米・活性・にごり酒」です。「上澄み」を頂きたかったのですが、すでに開封されており、混ざった状態でした残念。

七本槍の由来

七本槍の名前は「賤ヶ岳の七本槍」に由来しています。賤ヶ岳の七本槍とは「本能寺の変」の翌年天正11(1583)年、信長の跡目をめぐって羽柴(豊臣)秀吉と柴田勝家が戦った「賤ケ岳の戦い」で勇猛果敢な働きによって秀吉を勝利へと導いた七人の若武者、加藤清正・福島正則・片桐且元・加藤嘉明・脇坂安治・平野長泰・糟屋武則を指し、後世に讃えています。この賤ケ岳の戦いを機に秀吉は一気に天下人への道を突き進むのです。七本鎗は「勝利の酒」「縁起の良い酒」として喜ばれています。*その他にも「小豆坂の七本槍」「蟹江七本槍」など、それぞれの七本槍があるようです。

北大路魯山人も愛した七本槍

大正初期に長浜を訪れていた魯山人(当時は福田大観)が逗留し、篆刻(てんこく*今で言う落款、印鑑の類い)を残しています。それが今の酒造のロゴやラベルになっています。

 

醸造元/富田酒造 有限会社
精米歩合/麹米60% 掛米60%
使用米/滋賀県産玉栄100%
アルコール度数/16度
日本酒度/未表記(個人的には+6)

商品名/七本槍 純米活性にごり酒 冬季限定

篠峯と篠峯

まずは【山田錦 超辛 無濾過生原酒】を頂く。その前に、蔵元のアピールコメントを記載。「発酵を強めに進め、甘みを減らした純米無濾過生原酒です。旨味を残しつつ透明感のある辛口のお酒です。」とのこと。なるほど発酵を強めに進めると甘みが減るんですね。

うん。辛口です。ですが、+10までの辛口には感じなかった。あん肝を食べながら頂いたせいか、瓶の底の方だったせいかもしれません。うすにごりのようなのでピチピチしているかとも思いましたが、そうでも無いようでした。(これも瓶の底部分のせいかも!)たしかに甘みはほとんど無く、雑味というか苦味というのか、荒さがありました。こういうのが好きなのです。雑味は旨味を引き立ててくれるいい脇役です。あん肝の旨味も引き立ててくれます。*ちなみに超辛を越えた「極辛」っていうのもありますよ。

醸造元/千代酒造 株式会社
精米歩合/66%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/17.2度
日本酒度/+10

商品名/篠峯 超辛 無濾過生原酒 山田錦

 

次に頂いたのは【篠峯 純米生原酒 うすにごり】新酒です。これも底の方のお酒でしたが、注がれたコップに気泡が踊っております。プチプチでシュワシュワです。香りと口に含んだ時に軽く甘い香り、先ほどの超辛が口に残っているのか甘く感じる。仕込み水で口をリセットしよう。すこし辛味が出てきた。たぶん、酸味とガス感がそうさせているのでしょう。肴のウナギの肝焼の苦味をシュワシュワが洗い流してくれる。そしてまた食欲がそそりだします。とてもいい食物連鎖だ。

醸造元/千代酒造 株式会社
精米歩合/65%
使用米/五百万石(麹米)吟風(掛米)
アルコール度数/17〜18度
日本酒度/+2.0
酸度/2.0

商品名/篠峯 純米生原酒 うすにごり

 

さば炭火焼きとUFO

何も言う事は無い。焼きさばです。←ひらがなで書くとなんか「焼きそば」っぽいね。ふっくらぷっくり肉厚です。それを炭火で焼いています。備長炭だったかどうかは確認していませんが、遠赤外線効果で良い焼きっぷりに仕上がっています。さばは福井の若狭産かな?鯖街道を通ってやってきた(かどうかは分からない)。

食べ方ですが、まず骨を外す。その骨周りに付いた身がまた旨い!骨に沿ってしがしがした後は、邪道だとは思いますが、皮部分を頂きます。見た目が悪くなってしまうのですが、焼きたての皮はぱりぱりしており、そのぱりぱり感を楽しめるのが、最初の時間だけなのです。う〜ん、美味しいぃぃぃ!そして大根おろし。これはお願いして辛味大根をすり下ろして頂きます。醤油をかけると辛味が増して更にうまし!*注意!ポン酢をかけるとなぜか辛味が弱まりますので気をつけて!辛味大根で口の中が通常の2.5倍は爽やかになります。口の中をリセットしたら、いよいよ本番です。

鯖をほぐし「パクリっ」ジューシー!オイシー!ウレシー!の三位一体攻撃です。口に拡がる旨味を再び辛味大根で中和してもいいのですが、ここで登場するのが、「UFO」いえ「ゆうほのしろ」石川のお酒です。もう有名ですね。ゆうほのにごりと言えばピンク色の「花さかり」の方を思い浮かべるかもしれませんが、「花さかり」は春のお酒です。もうしばらく待ちましょう。

さて「ゆうほのしろ」ですが、もちろん微発砲でシュワシュワです。遊穂らしい麹の香り、酸と旨味が膨らみのある味わいを醸し出しています。そこに炭酸ガスを含むフレッシュな味わいとキレの良い後味、心地よい香りと爽快感の余韻が楽しめます。新酒で口開けだったためか一口目は雑味&苦みを感じましたが、これは新酒にありがちな「ご愛嬌」としましょう。*本当なら滓の沈んだ状態の「上澄み」部分と滓の混ざったものを飲み比べたかったのですが、すでに混ぜてしまっていたので残念。注がれたグラスで沈殿するのを待つまでの忍耐力も無いので、混ざったもので納得せざるを得ない。情報だけでお伝えすると「滓が混ざる事で甘みと旨みが増し、酸が穏やかになる」←そうな。ちょっと酸が弱く感じた。よく考えるとその前にさばを頂いている。この相乗効果なのか甘みと旨みが際立ったのかもしれない。

答え。

美味しい肴と美味しい酒はその時間を楽しくさせてくれる。ああ永遠に続けば良いのにぃ♬

醸造元/御祖酒造 株式会社
精米歩合/麹米:60% 掛米:55%
使用米/五百万石25%、能登ひかり75%
日本酒度/+5.6
酸度/2.4
アルコール度数/17度

商品名/ゆうほのしろ 純米生原酒 おりがらみ

限定品!蒼空 純米酒美山錦 かすみ酒

やるな!蒼空。いや藤岡酒造。

何度も書いていますが、京都伏見のお酒が苦手です。少し水っぽいのに甘さがある為です。ポディティブに書けば「甘みがあってサラッとしている」。もちろん十数年前の感想なのですが、それ以来、飲まず嫌いな状態になっています。今は美味しくなっているのかもしれません。皆さんは飲んで下さいね。申し訳ない。

が、蒼空は違うのです。伏見のお酒なのに。キリッとしているし、甘みももちろんありますが、味に深みがあるのです。まあ美味しいです。お酒を選ぶのに困った時は「蒼空」を頼んでおいたら間違いなしです。あとは「山形正宗」「雁木」「出雲富士」、おっと、キリがないですね。

長々と愚痴りましたが、そろそろ飲んでみますね。「うまーーーしっ!!」感想になってませんね!やはり新酒は美味しいね!写真のとおり「うすにごり」です。甘みを含んだ香りとさわやかな旨み。新酒ならではの滑らかな喉ごし、キレ、フレッシュ感が楽しめ、自然と笑顔になれます。

限定品とは何?こちらの商品は蔵元さんの意向により飲食店様限定販売なのだそうです。飲食店宛てでないと発送・配達はしてくれないのだ。つまりマージンがないのでお客さんの財布に優しいお酒って事なのです。

やるな!藤岡酒造。いや、蒼空 美山錦 純米生かすみ酒。

 

製造元/藤岡酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/美山錦100%
アルコール度数/17度
日本酒度/ー3

商品名/蒼空 純米酒 美山錦 限定品

これが昭和の茶碗蒸し。

 飲み屋めぐりの日々。

*ここでは美味しいお酒を飲ませてくれるお店をおせっかいに紹介をして行こうと思います。

ある日、茶碗蒸しの画像が送られてきた。
地団駄を踏んだ。くやしいー、先を越されたぁー。その間、お店で茶碗蒸しのメニューを見つけると頼んでいた。が、どれも満足できない。そして冬の寒い日にようやく訪れることが出来ました。

茶碗蒸しは時間がかかると思い、おでんで時間を潰そうとするが、「茶碗蒸しはすぐにお出しますか?」と言われ、訳がわからず「はい!」と応えると蒸し器から1秒で出てきた!そう言うことかぁ!そりゃそうだ!人気メニューだからつくりおいてあるのだ!ナイス!

これが探し求めていた「本当の茶碗蒸し」

もう絶品!うまし!これこそが昭和の茶碗蒸しだ!膝から崩れ落ちるような旨さ!絶妙なテュルテュル感。堅過ぎず、やわから過ぎず、良い塩梅なのですよ!

お代わりしたいっ!!

 

少し冷静になろう!おでんも美味しいです。おでんを盛った皿にからしは付いていません。練りがらしに割り箸の刺さった瓶をポンと置いてくれます。そこから好きなだけ自分で取って入れるシステムです。からしに刺さった割り箸がなんとも言えない場末で良い感じです。(*写真はちょっと見切れてます)

ブリの煮付けも甘辛くて家庭的な味付けで美味しいです。ご飯に汁をバァーってかけて食べたくなります。

まさしく「昭和飲み」の出来るお店です。

お酒は元は「金盃」だったのでしょうが、今は「福徳長の山廃仕込み」。でも燗用の瓶が可愛いのでこれからのこの容器で飲ませて下さい。

地酒はあるのかな?と聞いてみる。飲みきりサイズ(300ml)のものと冷蔵庫に2本あるよ!っと見せてくれる。じゃあこっち下さい!と頼んだのがこれ!

初しぼりです。ここでこんなに良いものが飲めるとは思わなかった。(←失礼)新酒らしく少しピチピチしています。フルーティーな香り(桃かな?)とお米の甘みもしますが、フレッシュな喉ごしに爽やかさが際立つ純米酒です。が、65%も精米したらもう吟醸酒でしょう!新酒なのでもう少し雑味が出るのかと思いましたが、半分以上無くなっていたので、良い感じにこなれたのでしょうね!

2017年7月22日に秋田県を襲った豪雨により出羽鶴の蔵が浸水被害に遭いました。未だかつてない浸水被害に復旧作業を進めています。早期の復興を願っております。*このお酒はたくさんの方々からのボランティア活動をうけて29BYの仕込みに入ることができたお酒です。がんばれ出羽鶴酒造さん。飲みますよー♬

製造者/出羽鶴酒造 株式会社
精米歩合/65%
使用米/酒造好適米ぎんさん100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+2

商品名/出羽鶴 新米初しぼり 純米新酒 一番仕込み生原酒

 

忘れてはいけないのが、お父さんの笑顔と接客力!一見さんにも分け隔てなく気さくに話してくれます。一人で来ても常連さん扱いしてくれます。もちろんお母さんも良い感じにちょこちょこ動き回っています。ほっこりできます。

このお二人がこの店を良い感じに引き立ててくれているのかな。

松浦商店(松浦酒店)
駅で言えば南森町かな?駅から結構離れているので見つけにくいですよ!心折れないで頑張って探してね!幸せな時間が待ってますよ!

異色のお酒,タクシードライバー

初めて飲んだのはいつの事でしょう?どこで飲んだかも定かでは無い。企画もので、キワモノ扱い、無許可で肖像権も取らずに、酒蔵の若手が遊びで作ったお酒なのだろう。ぐらいに思っていた。色は琥珀色、味も濃厚で辛口。当時は受け付けませんでした。ただ、このジャケットインパクトで映画の話になり、盛り上がった事を思い出す。そして二度と出会う事も無いのだろうと思ったものです。それがどうでしょう、こんなに世の中に受け入れられているとは!!

トラヴィスとアイリス

1976年公開、マーティン・スコセッシ監督の名作。ベトナム戦争と不眠症。正義と殺人、狂気、そして狂気。トラビスは偶然と度重なる幸運で英雄に祭り上げられる。これはハッピーエンドなのか?ラストシーンのフロントミーラーに映し出されるトラヴィスの眼に意味するものは!

日本酒「タクシードライバー」生まれたのは2005年。映画業界のデザイナー「高橋ヨシキ」氏との酒席での成り行きで口約束から生まれる。

そして最近、なんだかんだと毎年飲んでいるような気がする。癖になる味だったようだ。いや、それでも最初の頃は、「ほらぁ、やっぱり僕には濃すぎて無理やわぁ」と言いながら頼んでいた。今年はどうだろう?と言う気持ちで頼む。今年はさっぱりフルーティーかもしれない。いざ、試飲!「ほらぁ、やっぱり濃いわぁ♬裏切らんなぁ♪」「濃厚♥」「すごいなぁ!」「で、トラヴィスは最後どうなったん?」「ジョディ・フォスターってアイリスって名前だったかなぁ?」「クラリスと違ったっけ?」「それ羊たちの沈黙っ!」って感じで盛り上がります。

震災と喜久盛酒造

2011年3月11日。東日本大震災が蔵を半壊させてしまいます。沿岸部の津波被害は大きく報道されましたが、内陸部の被害も大きかったようです。「喜久盛酒造」でも瓦礫を撤去し、蔵の復刻を目指します。が、同じ被害でも沿岸部には補助金が出たのに対し、内陸部の北上市では補助金が下りなかったのです。そのため、自力で復興をする事になります。一からでは無くマイナスからの再スタートです。

いや、マイナスではない。だって「タクシードライバー」があるじゃないか!頑張れっトラヴィス!

 

醸造元/喜久盛酒造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/岩手県産かけはし100%
日本酒度/+9.0
酸度/2.1
アルコール度数/17度

商品名/純米原酒 タクシードライバー 仕込み1號

田中六五

65歳の田中さんが作っているわけではない。福岡県の糸島市は全国でも知られる(知らなかった!)酒米・山田錦の生産地。その山田錦の「」んぼの「」から生まれたお酒。蔵元さんの名前が「田中」克典さん。「田んぼの中」に蔵が建っている事。精米歩合を65%で醸造していることから「田中六五」と名付けられました。

新酒らしいフレッシュさはもちろんありますが、総じて落ち着いた味わいです。口に含むと柔らかくとろみさえ感じます。(思わずグラスを回してしまいました。)それでいて喉ごしにはスッキリとしたキレもあります。蔵元さんは若い人と聞いていましたが、ベテランの味わいがあります。

伝統のハネ木搾りとは

白糸酒造の「田中六五」は「ハネ木搾り」という今ではほとんど使用されていない古来の槽搾りにこだわり、「ハネ木」と呼ばれる巨木の先に石を「重し」として吊してテコの原理を利用して2日間ゆっくりと時間を掛けて搾る手法で造られています。この手間暇が上質なお酒を醸し出しているのでしょうね。*酒蔵開きの季節に「はね木まつり」というイベントを行っているので実際の作業も見せてもらえるかも知れませんよ。

醸造元/有限会社 白糸酒造
精米歩合/65%
使用米/白糸産山田錦100%
アルコール度数/15度
日本酒度/未公開

商品名/田中六五

篠峯 山田錦 純米 vs 篠峯 ろくまる 雄町 純米吟醸

難波にある千代酒造の直営居酒屋「櫛羅」にて、篠峯の山田錦の純米を頂く。篠峯は米違いでたくさんの種類を作るので何を飲んだら良いのか迷ってしまう。なのでお店の人にある程度、「こんなの!」って希望を言っておまかせにする。で、出てきたのがこれ!微発砲でうすにごり、ほんのりと甘い香り、口に含むと爽やかで甘味も感じられる。心地良い、うま味と飲み終わりに辛味が広がります。最後の一杯だったためか、シュワシュワ、プチプチ感はほとんど感じられませんでした。口開けならシュワシュワも楽しめそうです。日本酒度が+10とありますが、数値ほど辛くありません。バランスが良いのでしょうね!

 

製造元/千代酒造 株式会社
精米歩合/麹米60% 掛米70%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/17度
日本酒度/+10

商品名/篠峯 山田錦 純米 超辛無濾過生原酒

 

続いて「ろくまるシリーズ」の「雄町」を出していただく。「ろくまる」とはもちろん、精米歩合の数値60%のことです。瓶の色や「晩秋」とか聞くとひやおろしっぽいがどうなのだろう?それではいただきます。

フレッシュで濃厚!

どういうこと?発泡感がある!シュワシュワです。が、濃厚でもあるのです。あらためて感想を言うと香りはフルーティ。口当たりはフレッシュで炭酸の刺激と共に濃厚なうま味が広がります。(←この濃厚さがひやおろしなのかな?)で、喉ごしにキレもある。つまり「美味しい!」のである。うん、深く考えるのはやめよう!どこにも書いてないので「ひやおろし」では無いのでしょう。

またひとつ疑問が出てきました。↓下の写真に書いてある「裏・篠峯バージョン」って何?
で、調べてみた!もともとは取扱店限定商品として流通していた「ろくまる」シリーズのことらしい。つまり「ろくまる」シリーズ全般のお酒はすべて「裏・篠峯」と言うことになる。

製造元/千代酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/赤磐産雄町100%
アルコール度数/16度
日本酒度/ー2

商品名/篠峯 ろくまる 雄町 晩秋旨酒