これは今年一番かもしれない!

第一声は「ノォォォーコォォォー」である。「ノォォォーコォォォー」とは「濃厚」のことです。最初はアルコール度数が19〜20度あるせいなのかな?と思ったが度数は関係なさそうです。無濾過で生原酒も理由のひとつだと思いますが、これは確実に「米」。そう「強力米」が醸し出されたためである。おそるべし「強力」。おまけにまぼろしと呼ばれる「協会1号酵母」を使って醸造しています。(*明治39年に兵庫県の櫻正宗の酒母から分離された酵母になります)

ウララベルには「素朴な香り、さわやかな酸味、やさしい旨味の味わいです。」とあるがどうなの?飲み過ぎて麻痺してるんじゃないのか?まだ夏(7月)ですが、山廃じゃないのか?ってぐらい濃厚で芳醇です。因みに速醸酒とよばれるライトなお酒のハズなのですが、もう山廃といっても過言ではない!それでは、美味しくないのか?って言われれば、それはもう美味しいのですよ!精米歩合が71%とは思えないまろやかさがある。一度は試しておくべき日本酒です。でも玉川で強力米を使っているとは知らなかった。これは毎年、期待できるぞー(手に入ればね!)

 

醸造元/木下酒造 有限会社
精米歩合/71%
使用米/鳥取県産 強力100%
アルコール度数/19〜20度
日本酒度/−0.5
酸度/2.0

商品名/玉川 特別純米酒 強力 無濾過生原酒

◆和牛しいたけシチュー

たしかそんな名前だったと思う。お肉ごろごろで、椎茸もごろごろと具だくさん。で、そのお肉のホロホロ具合!まぁ柔らかいこと!そして美味しいこと!肉と椎茸から出汁が出ているからか、スープも絶品。ご飯が無いならパンでもいい!ひと汁も残さず食べきりたい!それぐらいのクオリティーです。飲み物はデュワーズのソーダ割りです。(*デュワーズは10年じゃなく12年のより美味しい方です♬)

野菜三種盛と澤屋まつもと

三種の中身は◆菜の花もち豚しゃぶ辛子豚みそ、◆ターサイと鶏そぼろ、◆レディース大根と本鯛でんぷ。*ターサイってヤーサイなの?とかレディース大根ってヤンキーなの?とか疑問があると思いますが、説明は省きますね♩

◆澤屋まつもと 山田錦 純米吟醸

お酒の情報を調べようとネットを検索してみた。が、見つからない!「山田錦の純米吟醸」。限定酒かPB酒かと思いラベルの文字をくまなく追いかけたがどこにも酒屋さんの名前は見つからなかった。ひとつだけ見つけたのはラベルがティファニーブルーで2014年のラベルだった。いったいこのお酒はどこから来たのだろう!不思議だ!とにかく見つからないのです。これを見た!って方はご一報を下さい。感謝させて頂きます。

さて、これは勝手に言っているのですが、京都伏見のお酒は甘くて水っぽく感じるものが多くてあまり好きになれない。が、松本酒造さんの「澤屋まつもと」と藤岡酒造さんの「蒼空」は別格でしっかりした旨みとキレのある酸味もあって大好きなお酒だと思っているのです…。その「澤屋まつもと」純米吟醸ですが、案の定、美味い!香りはやさしいフルーティ感。口に含んだ時、絶妙にバランスの取れた甘みと旨みが口の中に拡がります。そしてのど越しにはもう定番のキレが口の中に爽やかさを解き放ってくれます。本当にバランスの良いしっかりしたお酒です。あえて悪い言い方をするならばバランスがいいが故に特徴のない、普通に美味しいお酒に過ぎないと言うことかな。

醸造元/松本酒造 株式会社
精米歩合/58%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/15度
日本酒度/非公開
酸度/非公開

商品名/澤屋まつもと 山田錦 純米吟醸

限定品!蒼空 純米酒美山錦 かすみ酒

やるな!蒼空。いや藤岡酒造。

何度も書いていますが、京都伏見のお酒が苦手です。少し水っぽいのに甘さがある為です。ポディティブに書けば「甘みがあってサラッとしている」。もちろん十数年前の感想なのですが、それ以来、飲まず嫌いな状態になっています。今は美味しくなっているのかもしれません。皆さんは飲んで下さいね。申し訳ない。

が、蒼空は違うのです。伏見のお酒なのに。キリッとしているし、甘みももちろんありますが、味に深みがあるのです。まあ美味しいです。お酒を選ぶのに困った時は「蒼空」を頼んでおいたら間違いなしです。あとは「山形正宗」「雁木」「出雲富士」、おっと、キリがないですね。

長々と愚痴りましたが、そろそろ飲んでみますね。「うまーーーしっ!!」感想になってませんね!やはり新酒は美味しいね!写真のとおり「うすにごり」です。甘みを含んだ香りとさわやかな旨み。新酒ならではの滑らかな喉ごし、キレ、フレッシュ感が楽しめ、自然と笑顔になれます。

限定品とは何?こちらの商品は蔵元さんの意向により飲食店様限定販売なのだそうです。飲食店宛てでないと発送・配達はしてくれないのだ。つまりマージンがないのでお客さんの財布に優しいお酒って事なのです。

やるな!藤岡酒造。いや、蒼空 美山錦 純米生かすみ酒。

 

製造元/藤岡酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/美山錦100%
アルコール度数/17度
日本酒度/ー3

商品名/蒼空 純米酒 美山錦 限定品

東のがんもどき 西のひろうす

◆京都嵯峨豆腐「森嘉」のひろうす

京都で豆腐と言えば「森嘉」。森嘉の豆腐買ってきたよ!って言うと関西ではランクアップの気分を味わえるのです。その「森嘉」のひろうすだからもちろん、ワンランクアップです。味の方はもちろん調理次第です。薄味ですが出汁がしっかり利いただし汁をたっぷり吸った具だくさんの「ひろうす」。ツーランクアップです。日本酒は「阿櫻-あざくら-特別純米無濾過原酒」を頂く。

*森嘉さんのひろうすの具材…豆腐、人参、牛蒡、木耳、黒ゴマ、麻の実、山芋、銀杏、百合根。

さて「ひろうす」ですが、「がんもどき」と何が違うのか?!って論争がかならず起こります。が、実は同じものなのです。東のがんもどき、西のひろうす」って事です。具の無いものだとか、平たくしたものだとか、いろんな説が飛び交いますが、同じです。具の無いひろうす、うすく平たくしたひろうす。って事になります。

東のがんもどき

がんもどきの語源は鳥の「雁(がん)」と「もどき(似せて作ったもの、まがいもの)」を意味する言葉が組み合わさったのが語源。味が雁の肉に似ていることから名付けられたそうです。元々精進料理で仏教の戒律に基づき殺生が出来なかったので、代用品として作られたものです。

西のひろうす

漢字で「飛竜頭」。「ひりょうず」「ひろうず」と発音するところも…。精進料理として料理名に「もどき」などの名前はよくないので「ひろうす」と名前を変えて料理名にしたそうです。で、その「ひろうす」って名前の由来はポルトガルの洋菓子「フィリョース(FILHOS)」から来ているのだとか。この「フィリョース」は、小麦粉、卵、イーストを油で揚げたものに、お砂糖とシナモンをかけた揚げパン的なお菓子でクリスマスに食べるお菓子だそうです。見た目と油で揚げる調理方法は似ていますね。

*その「フィリョース」の写真を探し回りましたが、意外と見つかりませんでした。そんな中、写真を使用しているHPを見つけました。興味がある方は是非、覗いてみてください。(無許可ですが…)

 

So Cool 蒼空 !!

京都は伏見のお酒。伏見のお酒は甘くて、水っぽいところがあるものが多い中で、ここは飛び抜けて美味しいお酒を造ります。で、今回は「純米生酒 美山錦 おりがらみ」です。さらに、限定品なので旨いこと間違いなしです。

鼻で嗅ぐ香りは少し樽の感じ、きもとっぽいのですが、口に含んだときは甘〜い柑橘系の香りが口の中にしゅわ〜と広がります。酸味が喉元を擽りながら、通り過ぎて行きます。しっかりとコクも感じ味わえます。もうジュースと呼んでも良いでしょう!いやサイダーです。

飲んだ後に甘ったるいものはなく、すっきりしています。いくらでも飲めそうですが、17度と度数があるので気をつけて飲んでください。

醸造蔵名/藤岡酒造株式会社
精米歩合/60%
使用米/美山錦100%
アルコール度数/17度

商品名/蒼空-そうくう- 純米生酒

◆鶏と薄揚げとクレソンの煮びたし

シャキシャキの食感と薄揚げの出汁を吸った旨みが良い感じです。
ささみ肉を使うところも健康に気を遣った料理です。
さぁ、まだまだ飲めるぞ!