山形正宗と肴2種盛

肴(あて)2種盛と書いたのは料理名を忘れたためです。左は桜エビの入ったお総菜。じゃこも入っている…。え〜っと右は甘鯛っぽい漬けに菜の花で和えたもの辛子和えだったかな?奥は親鶏のポン酢和えです。これは定番メニューで食べ応え、噛み応えのある美味しい肴です。

今回は「山形正宗 純米吟醸 酒未来」そこそこの香りがあります。爽やか&甘みの果実香。山形正宗らしいしっかりした飲み口でのど元過ぎればシャープな酸のキレ味。実にバランスのとれたお酒に仕上がっています。本当に山形正宗は外さないですね!「山形正宗に不味いものなし!」です。

酒未来という名の「今」

まず、気になったのが酒米「酒未来」。どこかに書いてあったものを抜粋して記載します。「酒未来」は高木酒造の十四代蔵元・高木辰五郎氏(←高木酒造の十四代目蔵元じゃないですよ!十四代ってお酒を造っている蔵元って事ですからね、念のため!)が18年の歳月を掛け1999年に誕生した酒米。長野県の美山錦と山田錦の系統をもつ母米を掛け合わせて造られています。「酒未来」はこれと言った酒米のない東北地方に根付くよう、精魂込めて造られた酒米なのです。そして今、「くどき上手」「山形正宗」「榮光冨士」をはじめ、「而今」「写楽」「宝剣」「天青」「東洋美人」など、全国に「酒未来」は繫がっています。

醸造元/株式会社 水戸部酒造
精米歩合/50%
使用米/山形県産酒未来100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+1
酸度/1.6

商品名/山形正宗 純米吟醸 酒未来 限定

吾有事と書いてなんと読む?

山形県の奥羽自慢より、新銘柄「吾有事(わがうじ)」が誕生しました!

「吾有事」とは、曹洞宗の開祖 道元禅師の言葉で、自分の存在と時間との一体感を表す意味だそう。酒造りにおいて、経過する時間や自分の存在を忘れるくらい没頭して造った酒という意味合いが込められているそうです。

このお酒誕生のエピソードを書いておきます。

「奥羽自慢」蔵元の佐藤仁左衛門(にざえもん)酒造さんは場後継者不足と経営難から休業していたそうです。
同県の楯の川酒造さんが「300年続く老舗をこのまま閉じてほしくない」と、再建に向けた支援に乗り出し復活。文字で書くとあっという間の再建したみたいに思えますが、一度閉じた酒蔵を復活させるのは至難の業です。紆余曲折を経て25BYから再始動。造りは若手を中心に行い、従来の奥羽自慢とはまったく異なる新しい酒質で勝負する事に。

29BYより新体制で動き出し、新ブランド「吾有事」を立ち上げる事になります。*残念ながら従来の「奥羽自慢」商品は終売となります。が、新・奥羽自慢として復活!!←まだ飲んだこと無いのでぜひ、飲んでみたい!

改めて「吾有事」とは、曹洞宗の開祖・道元禅師の言葉で、自分の「存在」と「時間」との一体感を表す意味。酒造りにおいては、経過する時間や自分の存在を忘れるくらい没頭して造ったという意味合いを込めているそうです。そしてラベルには、狼煙に見立てた力強い「吾」の一文字!満を持して「反撃の狼煙(のろし)を上げる」という意味合いも込められているそうです。(*梵語みたいでかっこいいですね♬)若手にシフトして始動した奥羽自慢株式会社、これからが楽しみです。

そして記念すべき第1作品は、新酒「純米吟醸 初絞り生」!

日本酒度が−8なのでかなり甘いお酒なのかと思いましたが、違った!香りは柑橘系でフレッシュな果実香。飲み口の甘みは優しく、透明感のある甘み。優しいコクと旨味も感じる。でも後味に穏やかですが酸が効いていてキレがあります。まさしく、新鮮フレッシュフルーツを食しているような感覚。

製造元/奥羽自慢 株式会社
精米歩合/55%
使用米/山形県産出羽燦々100%
アルコール度数/16度
日本酒度/−8.0
酸度/1.3

商品名/吾有事-わがうじ- 初絞り生

 

◆鶏とトマトソース煮込み(仮)

料理名忘れました。見た目はイタリアンですが、和風な味付けです。

白露垂珠 純米吟醸 初しぼり

初めてのお酒。

今はもう2月。このお酒は本来なら昨年末に出回るお酒なのです。上の写真でも分かるように「初しぼり」のお酒なのです。やはり関西に出回るまで日時が掛かってしまうのだろうか?銘柄も全く知らなかった。さて、そんな初めて聞くお酒を少し調べてみました。もちろん新酒を無濾過生で直接瓶詰めしたものです。←最近、この製法のお酒が多いですね。さらに、一升盛麹蓋法(いっしょうもりこじぶたほう)というよく分からないが凄そうな製法で造られています。この製法で造られた麹は糖化力が強いため、余計な雑味が少なく、米本来の旨味・膨らみを持たせた綺麗で透明感のあるお酒に仕上がるそうです。美味しくなるならどんどんやってもらいたいです。そして予約分しか造らない「初しぼり」が終わると火入れ処理が行われ、通年商品の純米吟醸として販売されるようです。つまり「初しぼり」は一年のうちでも12月くらいしか出回らないプレミアムな「生」のお酒なのだそうです。それを日の経った2月に頂くといたしましょう。

綺麗で透明感のあるお酒

香りはフルーティー、口に含んでも口内に広がり鼻から抜ける吟醸香が心地よい。芳醇とまでは行かないが、コクがあるのに優しい口当たり。のど越しにはちゃんとキレも味わえます。*「綺麗で透明感」を探してみたのですが、個人的にはしっかりした味わいのイメージが強く感じられる。新酒らしい爽やかさと無濾過生が強いコクを感じさせるせいなのか「綺麗で透明感」がよくわからい。さすがは馬鹿舌だけのことはある!ただ、好きな味であることは間違いない!

 

「地讃地匠」ちょっと漢字を変えているが、地元を讃え、地元の技術でやって行こう!ってことなのでしょうね。いい言葉ですね!だからあまり外部にお酒が出回らなかったのかな?そんなわけはない!

製造者/竹の露 合資会社
精米歩合/55%
使用米/羽黒産美山錦100%
アルコール度数/15.5度
日本酒度/+1.0
酸度/1.2

商品名/白露垂珠 純米吟醸 初しぼり 美山錦

 

◆鶏団子と野菜の豆乳汁

うわぁ特に書くことが無い!美味しかったです。やさしい和風シチューって感じかな。鶏団子から出るエキスと野菜から出るエキスが豆乳スープに染みこんでいて、いい塩梅です。

山形正宗 斗瓶囲い 赤磐雄町

まず、「斗瓶囲い」から説明させて頂きます。昔ながらの手法で袋吊りされた酒袋から1滴1滴、時間をかけて丁寧に上槽したお酒、正確には酒袋の重みだけで自然にしずくになって落ちるのものを「斗瓶」と呼ばれる1升瓶が10本入るガラス製の1斗瓶(18リットル)で受けて貯め、氷点下貯蔵で保存するお酒を「斗瓶囲い」あるいは「斗瓶取り」と言います。この方法でとれるお酒は少量のため希少な品評会用の高級酒などに用いられます。それだけで贅沢なのですが…。

岡山産 赤磐雄町米

さらに雄町の中でも最高品種と言われる、岡山産「赤磐雄町米」を100%使用しているのですから、1升瓶で4,000円を超えても仕方ありません。いや、この手間と酒質を考えると5,000円弱で買えてラッキーと思える事でしょう。(ネットで買うと5,000円を超える所もあるので気をつけてね!)

お味の方はというと…「美・味・し・い・!」です。たぶん万人に美味しいと言わせることが出来ると思います。(*お酒は20歳からなので20歳以上でね!)口当たりは非常に柔らかく「気品」と言う言葉を使っていいでしょう。甘みと旨みと酸がバランスよく口の中で力強く広がります。そして後味は「名刀正宗」らしいきりっと鮮やかなキレ味で一刀両断です。気品と力強さ。例えれば「ジャングル大帝パンジャ」のようなすばらしいお酒に仕上がっています。

醸造元/株式会社 水戸部酒造
精米歩合/55%
使用米/岡山県産赤磐産雄町100%
日本酒度/+2
酸度/1.6
アルコール度数/16度

商品名/山形正宗 斗瓶囲い 純米吟醸 赤磐雄町

 

たら白子ぽん酢と山形正宗

美味しい白子の条件は▶形がしっかりしている。▶溶けてデロンデロンになっていない。▶もちろん臭みが無い(パッケージされているとどうしようもない)。▶白くてつやつやしている。と言ったところでしょうか。でも一番手っ取り早いのは魚屋さんで白子ポン酢にして食べられるやつを下さい!と聞いてみるのが確実です。

美味しくいただくにはまず①調理ばさみで一口大にカットし、塩をひとつまみ振り優しく塩もみします。臭みとヌルッとした膜を取るためです。ある程度揉んだら、②水でぬめりを流します。③次にお湯で軽く湯通し。④そして冷水でしめ、ザルに移したら白子の下ごしらえ完了です。⑤キッチンペーパー等で水分を取ります。テリテリでプリプリです。

あとは白子を器に盛りつけて、薬味等を乗せ、ポン酢をかければ出来上がりです。簡単ですね!さらに楽にいただく方法は、美味しいお店で出てきたものをいただく事です。今回の薬味はネギと辛味大根です。この辛味大根がまた美味しいんです。白子の甘みを引き出してくれます。そして万能日本酒「山形正宗」でキューっと行きましょう。

出たぁ!万人受けする美味さ!今回は新米酒でうすにごり。(実は2杯目)いわゆる「あらばしり酒」。新鮮でフレッシュ(←あっ!同じ事を言っている)みずみずしいバナナなお酒に仕上がっています。フルーティってやつです。バナナなのに甘ったるくは無く純米吟醸らしい旨みも出ている。のど越しに酸がキレキレに通過していきます。そして♬飲んだら〜こーゆーよ!「クゥーッ」♬とにかく山形正宗は単独でも美味しいのに料理の味も引き立ててくれる二刀流の使い手です。主役も脇役も演じきれる名バイブレイヤーです。松重豊です。

醸造元/株式会社 水戸部酒造
精米歩合/50%
使用米/山形県産出羽燦々100%
日本酒度/+2
酸度/1.6
アルコール度数/16度

商品名/山形正宗 純米吟醸 うすにごり

山形正宗 純米吟醸 うすにごり

安定のうまさ!山形正宗に不味いものなし!

それぐらい信頼のできる美味しさを保っていますね。定番酒のうまさはもちろんですが、新酒米で造られた新酒もやはり間違いなく美味しかった。定番のコメントですが、フルーティー!柑橘系じゃなくてバナナのような香りと旨味の味わいです。またまた定番のコメントですが、ジュースです!もちろん甘ったるいバナナジュースでは無く、キレのあるフレッシュな飲み口です。のど越しの酸による切れ味が「名刀正宗」のように品位ある圧倒感でスパッと切り込んでくれます。「名酒正宗」うまし!

 

醸造元/株式会社 水戸部酒造
精米歩合/50%
使用米/山形県産出羽燦々100%
日本酒度/+2
酸度/1.6
アルコール度数/16度

商品名/山形正宗 純米吟醸 うすにごり 生酒

 

◆ブリの漬け

たぶんブリだと思う。ヒラマサにしては赤いし、いや、はまちかな?…はまちかもしれない。

山形正宗 純米吟醸 東条秋津山田錦

山田錦のふくよかさ、米本来の旨さと山形正宗らしいキレ味が融合し絶妙な旨さを醸し出しています。とかしこまった書き方をしましたが、果実香を楽しみながら、旨みが口いっぱいに広がると後から酸味がやって来て、喉ごしのキレを楽しませてくれます。もう王道のうまさです。山形正宗で美味しくないものに出会ったことが無い。

今回のお米の産地を見ていると兵庫県産とある。てっきり山形産の山田錦だとばかり思っていたのですが…。ネットで調べてみるとわざわざ「東条秋津産」と謳っている。よっぽどのことなのだと思い調べ続けると、この「東条秋津」は山田錦の特A地域に指定されているところらしい。蔵元さんも地産でお米を作っているが、山田錦は生まれ育った地の「東条秋津産」を凌げないらしく、最良のものを作るために東条秋津地区の酒米でこのお酒を醸し出しました。*この酒米は全国でも限られた蔵元しか入手できないものだそうです。まさしく限定酒です。

 

製造者/株式会社 水戸部酒造
精米歩合/50%
使用米/兵庫県産山田錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/ー

商品名/山形正宗 純米吟醸 東条秋津山田錦

 

◆天然ひらまさ薬味漬け

甘味のある漬けですが、薬味の辛味がいいアクセントになっています。プリプリでコリコリですが、あっさりしているので食べ飽きないです。ブリより好きかも♥

三十六人衆 美山錦 六号プラス

発売のきっかけは「」という数字に縁があったこと。そこで「」にスポットライトを当て、「協会号酵母」を使って醸造。日本酒度が+6。六×6=三十六。それと三十人衆を結びつけて販売された「」づくしのお酒です。

「美山錦」を45%も精米した純米大吟醸。さぞかし、香り立つフルーティなお酒と思いきや、食事に邪魔にならない程度の香りとしっかりとした旨みと滑らかだけどキレのある飲み口。辛口酒で食中酒で楽しめます。*最近の大吟醸は一昔と比べるとずいぶん純吟寄りになってきた。逆に純米酒が純吟寄りに美味しくなってきていると思う。これが技術の進化なのか。イイ時代だ。

 

六号酵母とは

日本醸造協会というところが頒布している「協会系酵母」のひとつ。「K6号酵母」「新政酵母」と呼ばれている。詳しくはウィキペディア等で調べて下さい。

 

醸造元/菊勇 株式会社
精米歩合/45%
使用米/美山錦100%
アルコール度数/15度
日本酒度/+6

商品名/菊勇 三十六人衆 美山錦 六号プラス 純米大吟醸

 

◆伊勢赤鶏ささみたたき

上にかかっている柚子胡椒酢だったかな?が、めっちゃいい仕事をしています。赤鶏もご覧の通り新鮮プリプリです。日本酒は純米酒ぐらいが合う。今回の「三十六人衆」はちょっと違うかな?!

ちょっとおまち!

記憶の片隅を探り出そうとしています。
本来なら、お酒を飲んだ時に、ちょっとした出来事と一緒にお酒の味を簡単にメモしておくのですが、初めて行くお店や雰囲気重視で飲む時は、ただお酒を楽しむだけにしています。

完全に味を忘れているので、ちょっとネットのチカラを借りようと調べていると別の疑問にぶつかりました。どうも数値が違うのです。
日本酒度が+2.0や+11.0とかもあるのでまるで違うお酒なのでは?と疑問が膨らみます。蔵元の高橋酒造店のHPをのぞいてみるとたしかに「雄町純米」と「雄町純米辛口」の2種類を出荷しているとあるので、少しナットク。それではその二つのお酒の違いはどこで見分ければいいのだろうか?
もしかしたらラベルの上に貼ってる「生酒」のシール?!と思いネットで調べているとシールのあるもので+11.0がありました。しかしこのお酒は+1.0なのでそこではないようです。

もしかしたら年度の問題なのか?
今年は日本酒度+2.0で、HPで見つけたお酒は2014年度のものでしたし、これは+1.0なので今年のものではないのかもしれない…。まぁ結局解決してないのですが、そういう事にしておくかっ!そうしよう!!

製造者/合資会社 高橋酒造店
容量/1,800ml
精米歩合/58%
使用米/岡山県産 雄町100%
アルコール度数/15.5度

商品名/東北泉 雄町純米 ちょっとおまち

◆お総菜ちょこっと盛り(きんぴら風?・カブの漬物・うざく)

“ぼっち”飲みにはこういうメニューがあるとうれしいねぇ。