ヨキトギ 純米吟醸生原酒

いつからだろう?このお酒に出会ったのは…。7、8年近くは経っているように思う。京都のとある飲み屋さんで出会ったのを覚えている。たくさんある日本酒の中にひときわ目立つカタカナ表記の「ヨキトギ」。どういう意味?とたずねたが答えてもらった記憶が無い。ただ味はしっかりと記憶している。ほんのり甘く、フルーティな香りにピリピリ、シュワシュワだったのです。シュワラーの僕としてはガツーンとやられたのを覚えている。(*「シュワラー」とはシュワシュワ好きの人のことを総称した呼び名である。時には「ニゴラー」と名を変えることもある。)で、またどこかで飲ませてもらおうと思ったのですが、数が少なく卸している酒屋も知り合いとか限定していて、置いている店は京都でも2件くらいしか無いって話をしていたのを覚えている。ガッカリしたものである。日本酒をたくさん置いているお店で確認しても当時は知らない人が多かった。もちろん竹生島は当時から有名でしたが…。

しばらくして馴染みのお店が出来、そこで竹生島を出していたので、「ヨキトギ」の話をしてみた。その場で卸している酒屋に問い合わせもらったが無いとの返事。まあ仕方が無いとあきらめていたが、お店の大将は蔵元に問い合わせたりいろいろ手を尽くしてくれた。そのおかげでここ数年、毎年「ヨキトギ」を頂くことが出来ます。感謝です。

ヨキトギとは石の名前?

滋賀県愛知郡愛荘町に「斧磨」という地域があるのですが、今回の場所とはちょっと違うようです。蔵元の吉田酒造さんは滋賀でも北部、高島市マキノ町海津に位置しており、赤坂山のふもとに広がるマキノ高原に流れる川の名前が「ヨキトギ川」なのです。「ヨキトギ」は漢字で「斧磨」と書き、ヨキと呼ばれる斧を磨ぐ(研ぐ)石から名前が付いたようです。

日本まんが昔ばなしに「よきとぎ地蔵」と言う話があるのですが、これはまた場所が違い、三重県伊賀市千貝に実際に「よきとぎ地蔵」なるものが祭ってあるそうで、その場所が「信楽街道」と呼ばれる中継地点。伊勢から京都へ抜けるには「千貝-せがい」と言う中継地点を通って信楽へ行くのが一番の近道とされておったそうな。その場所で起こった話が「よきとぎ地蔵」なのです。「よきとぎ地蔵」にはアニメになったお話とは別にもう一つの「よきとぎ地蔵」があるそうな。くわしく知りたい方は是非、そちらのHPへ跳んでみては?

日本まんが昔ばなしの「よきとぎ地蔵」

三重県文化振興課に紹介されている「よきとぎ地蔵」

醸造元/吉田酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/滋賀県産酒造好適米 吟吹雪100%
アルコール度数/18度
日本酒度/+3
酸度/2.0

商品名/ヨキトギ 純米吟醸生原酒 (竹生島)

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