乾坤一と書いて「いぬいしんいち」と呼ぼう

言葉で伝わらない表現

「まろやかで喉元が潤う感じ」←を紙で言うところの「コート紙-つや有り-」としよう。その反対として「マット紙-つや消し-」がある。この乾坤一はそのマットなノド越しが感じられる。これはネガティブな意味では無く、他の言い方をすれば、「ドライな感じ」と表現すればいいのか。

それでは改めて乾坤一の味を表現させていただきます。ゴホンッ。

香りは結構あり、果実の香り。口に含むと旨味、甘味、酸味のバランス良い飲み口。ノド越しにかなりのキレを感じます。そして飲み終わった後、口の中がマットなつや消し感覚が残ります。←これは僕だけなのかなぁ。もちろん嫌な感覚で無く食事もすすむ、いいお酒です。お店に置いてあると必ず頼むお酒です。

さて「乾坤一」と書いてなんと読むかご存じでしょうか?そうです。「いぬいしんいち」です。お店の方に「いぬいしんいち」と頼むと、まぁ何も言わずに出してくれますが、お客さんの中には失笑する方もおられます。コイツお酒の銘柄もわからんのか、ぷっ! と。そうです。正式名は「けんこんいち」なのです。

乾坤一と書いて「けんこんいち」と読む。

が、あえて「いぬいしんいち」と叫び続けています。沢田研二をジュリー、仲井戸麗一をチャボと言うように、乾坤一をいぬいしんいちと読んでもいいのではないでしょうか!宿敵と書いて「ライバル」、あいつと書いて「憎いあんちくしょう!」と読んでいるように乾坤一と書いて「いぬいしんいち」と呼んでいいのではないでしょうか!ありがとございました。

乾坤一、名前の由来とは

まじめな話。乾坤一の名前の意味は元となる四文字熟語「乾坤一擲-けんこんいってき-」の運を天に任せて大勝負をすること。天下をかけて一度のさいころを投じると言う意味。その「乾坤一擲」から名付けられているのですが、少し意味は違うそうです。

明治3年、初代県知事の松平正直さんが、蔵元へ来られ「乾坤一擲」の言葉から引用し「乾坤一」とし、「地上と宇宙で一番美味しいお酒。いた土地に様がくれた一滴」と言う意味で名付けられたと言うのが名前誕生の経緯です。

醸造元/有限会社 大沼酒造店
精米歩合/50%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/17度

商品名/乾坤一(けんこんいち)純米吟醸生詰原酒 一火入

里芋と豚肉ときのこ煮三つ葉添え

三つ葉のさわやかな香りがアクセントになっています。きのこと豚肉がいい出汁を出して里芋をさらに美味しく引き立てています。