クエ花わさびとローストビーフ葱ソース

まさか幻の魚「クエ」が食べられるなんて!刺身で食べたかったが今回は「漬け」で花わさびと漬けたものを頂きました。分厚く切っていることもあり、食べ応えのあるもっちり感に花わさびのツーンとした辛味がひとつになってさっぱりと頂けます。さらにしっかり噛んでいると旨みと甘みがジュワーと口の中に広がっていきます。これはクエの脂がにじみ出ているのだろう。絶品です。ああ刺身で食べたかったぁ!でも漬けにしてもクエの存在感が出ているのはやはり幻の魚と言わしめるのだろう。

ローストビーフは赤身部分ですが、ジューシーで噛めば噛むほど肉の旨みと甘みがにじみ出てくる。単品だけでも美味いのですが、その上にピリッと辛味のネギソース。相対的でありながら口の中でみごとにマッチして行くのが楽しめる。もちろん辛味葱ソースだけをちびちびつまみながらお酒を飲むのも良しです。

◆松の寿 純米吟醸 “ひとごこち” 無濾過生原酒

硬度2の超軟水「高原山麓自家湧水」を仕込水として使用しているそうです。おーそれはすごい!と言いたいが、よく分からない。とにかく、柔らかく透明感のある酒質になっているようです。やっぱり軟水を使えばお酒も柔らかくなるのですね。

では個人的な感想と行きましょう。香りはほどほどの吟醸香。口に含んだ時の刺激は無かった。とろ〜んとした印象です。これが柔らかいって表現なのですね。無濾過生原酒だからもっと濃厚な重みを感じられるのかと思ったのですが…。アルコール度数も結構あるのですが…。これが「超軟水」パワーなのでしょうか。でも甘みと旨みのバランスは良いです。飲み終わりの、のど越しには酸によるキレはあります。飲み終わった感想はマイルドフレッシュって感じかな。*物足りないってわけでないのですよ、こういう優しさを追求したお酒も面白いなぁと思う今日この頃でした。

醸造元/株式会社 松井酒造店
精米歩合/55%
使用米/ひとごこち100%
アルコール度数/17〜18度
日本酒度/+3.0
酸度/1.75

商品名/松の寿 純米吟醸 無濾過生原酒

悦凱陣 純米吟醸 興

悦凱陣で新酒の初陣「興-仕込第1〜2号」。この時期だけ飲める希少な逸品です。お店の人に言わせると予約できるかどうかも分からないぐらい超人気プレミア酒らしい。よく手に入れましたと褒めてさしあげよう。「興」は製造者の丸尾忠興さんの名前から人文字取ってつけたもの。自信がないと付けられないネーミング。ジャケットはいつもの手描きタイポグラフィだ(←タイポグラフィと言って良いのか?)そこに赤い文字で「うすにごり生」の文字が!それでは丸尾さんの本気をいただくとしましょう。

新年一発目に相応しい一杯目です。(1月4日に飲んでいます♬)まずは注いでもらう。透き通ったとろみのあるお酒だ。「透き通った」って、うすにごりと違ゃうやぁーん!どうみても透明である。さてお味は…。新酒らしくフレッシュで酸味と旨みがしっかり出ている。そしてシュワシュワです。のど越し辺りに荒々しさでキューってなる。よく見ると日本酒度が+12となっている。このあたりがこのお酒の荒々しさを表しているのだろうか!もう「うまいもんはうまい!」としか言いようがない。思わず笑みがこぼれる。

一口目に雑味というか舌の奥あたりに苦みが感じられた。二口、三口と進むにつれ薄れていったが、これが新酒らしさなのかな?もうちょっとでコクと呼べるものになりそうかな?と感じた、でもとても飲み応えのあるお酒です。*これは後で知った情報なのですが、3,4日ほど熟成させれば味が乗ってきてフルーティな香りに熟成されるようです。メロンのようであり、バナナのようでもあるそうです。口に含むと洋梨のような酸味と甘味を感じ、舌の奥でビターチョコのような後味が感じられるようである。

残念ながら、三日後にはもうすっかり飾り物のオブジェと化していました。ああこれが飲めるのはまた12月下旬まで待たないといけないのかぁ。早く来ないかなぁ12月。(*注.普通に仕込5-6号とかは3、4月でも飲めますよ!この仕込1-2号が12月って事です。)

醸造元/有限会社 丸尾本店
精米歩合/50%
使用米/広島県産八反錦100%
アルコール度数/18〜19度
日本酒度/+12
酸度/1.4

商品名/悦凱陣 興(こう)

◆ローストビーフ

絶品!もう何も言えないぐらいうまい!「マルシン」と呼ばれるモモの部分。柔らかい赤身で程よい脂が食欲をそそる。普通に焼くのではなくローストビーフにするあたりが心憎い!本当にいくらでも食べれます。うわぁ、今、無性に食べたくなってきた!!