黒龍 純吟三十八号

福井の代表的な日本酒「黒龍」。その年の三十八番目の醪(もろみ)が搾られたお酒が秋の訪れとともに一番美味しくできる季節を迎えます。五百万石では無く、山田錦を使用し醸し出した季節限定出荷の秋上がり純米吟醸です。

限定酒だけあってかなりお値段はする。が、それだけの価値のがあるうまさ。穏やかな香りと言いたいが、けっこうな果実香。飲み口が芳醇というよりは上品で柔らかい旨味と甘味。のど越しのぐっとくる辛さが心地いい。ひやおろし感はあまり感じない、いいお酒に仕上がっている。*いや、ひやおろしのお酒にひやおろし感が無いというのは褒めてないって事になるのかぁ?!

純吟三十八号は38番目に醸造されたお酒なのは判るのですが、タンクが38個あるって事なのでしょうか?ちなみに黒龍は八十八号と言うお酒もあります。って88個もタンクは流石にないでしょう!八十八はお米の出来る日数を表しているのでしょうが、三十八号は38回目って意味だけなのか、38個目のタンクなのだろうか?どっちなのか気になる!!が、もちろん蔵元には問い合わせない!

 

醸造元/黒龍酒造 株式会社
精米歩合/麹米50% 掛米55%
使用米/山田錦100%
日本酒度/+3.5
酸度/1.2
アルコール度数/16度

商品名/黒龍 純吟三十八号

 

◆もち豚長なすたれ炒め

もち豚、長なすの素材の旨さはもちろんです。なんと言ってもたれ!です。このお手製甘辛ダレの美味いこと!レシピを聞いても、適当に配合しているので、覚えていないとの事。残念。

キンキとガンギ

◆キンキの一夜干焼き

読んでそのまま、一晩干したものを炭火で焼いたものです。一夜干しですでに旨みを閉じ込めているいる上に、さらに、炭火で焼くことで旨みが2重に閉じ込められ、濃厚で絶品です。食感はプリプリです。お箸で押しただけでは身はほぐれません。ぎゅっと引き締まっています。これであと皮がパリパリしていたら完璧なのですが…。すべてを立ち飲みで450円に求めるのは贅沢です。唯一の欠点は時間が掛かることです。20分ぐらいかなぁ?焼けるまで待つなんて出来ないので、別品を。

◆わた持ち丸干いか焼き

これはダメなやつです。本当に困ったやつです。酒がっ、酒が進んでしまいますぅー!これだけで日本酒3杯は行けます。って実際に3杯飲んだのですが、飲んだ日本酒は次回に載せたいと思います。(ちなみに写楽出雲富士

わたたっぷりです。丸干しなのに身がやわらかいのにもビックリ。お腹の部分をチューブのように押してワタを少しずつ出してはつまみ、お酒で清めます。少しずつ出してはつまみ、お酒で清めます。合間に身をかじります。少しずつ出してはつまみ、お酒で清めます。ほら、3杯は楽々飲めてしまうのですよ!本当にダメなやつですよ!!ぷはぁー♫

丸干と一夜干の違いって何?

たまたま干物だったので気になりました。一夜干しって言うのはたぶん(たぶんですよ!推測ですよ!調べてませんよ!)夜の間に乾燥させる事なんでしょうね。それも1日だけ。2日干したら「二夜干し」になるしね。で、天日干しって言うのが晴れた日の日中に乾燥させる事なのでしょう。じゃあ、丸干って何?

ちなみに徳島に行ったときに鳴門の灰わかめというのがありました。これは灰であくをぬき、そのまま天日干しをするとか言っていましたね。湯通ししないのでわかめの旨みや栄養素がそのまま閉じ込められるとか言っていたのを思い出した。実際、コリコリでめっちゃ美味しかった。今も造っているのかなぁ?十数年前に「最近はみんな造らなくなった」とか言っていたからなぁ。

で、丸干しって何?

 

おりがらみ秋熟

フレッシュと熟成の絶妙な中間点。ハーモニーと言っておこう。さすがは雁木です。「雁木に不味いものなし!」とはよく言ったものです。(←って自分で言っているだけです)

なによりおどろいたのが「おりがらみ」をわざわざ半年冷蔵熟成(ひやおろし)させるという発想。おりがらみの良さはお酒の新鮮で荒い部分「うすにごっていたり、微発砲していたり」を楽しむものなのに…。でもおりがらみの部分はしっかりと残っているから不思議。やるなぁ、八百新酒造。

 

醸造元/八百新酒造 株式会社
精米歩合/50%
使用米/山田錦(麹米)+西都の雫(掛米)*割合は不明
アルコール度数/17度

商品名/飛露喜 特別純米

 

焼しいたけ-ポン酢添え-

うましっ!ぷくぷくした肉厚の採りたてしいたけを炭火で焼くだけ!傘を下にして焼く。いい頃合いで傘の部分から水分がじゅわじゅわ出てきます。塩こしょう少々で、出来上がり。皿に盛りつけ、花かつおをちりばめる。その上からポン酢をかけるのですが、ポン酢は横に添えておいてほしい!と少しわがままを聞いてもらう。なぜならせっかくふわふわに焼けているのにポン酢を上からかけてしまうと、しんなりしてしまうからです。なので、食べるときにちょっとつけて食べる方がふわふわのまま食べれるのです。良いしいたけの時はぜひ、真似してみて下さい。

もう、うましっ!としか表現できないのですが、ポン酢なしでも全然食べれるウマさ。しっかりした歯ごたえと…う〜ん、たとえが思いつかない。ボキャブラリーが貧しくて申し訳ない。うまいもんはうまい!としか言えない。

寫樂-しゃらく-  純米吟醸 なごしざけ 一回火入れ

飲む前に「なごしざけ」って何?ってなりますよね?これ漢字で書くとすぐに気がつけるのですが「夏越し酒」。そう、ひと夏を越えて出来たお酒で火入れが一回だけ。と言えば「ひやおろし」って事です。本当にいろんな表現方法を思い付くもんです。素晴らしい!

お酒のお味の方はと言うと、それほど「ひやおろし」感は無い。まあひやおろしじゃなくて「なごしざけ」ですから、「なごしざけ」感がある!と言えばいいのでしょうか?香りは少々、口に含んだときに果実香。芳醇さは抑えられている、これは美味い。フレッシュ感があると言ってもいい。飛び抜けてグッと来るものはないが、バランスがいいからなのでしょう!アルコール度数も控えめなので、グビグビ行けてしまう。ちなみに肴は上記の「焼きしいたけポン酢添え」とデンジャラスな「わた持ち丸干いか焼き」日本酒がすすむ君です。←コイツのせいでもう一杯飲む羽目に♬エヘッ

 

醸造元/宮泉銘醸 株式会社
精米歩合/50%
使用米/山形県産羽州誉100%
アルコール度数/16度

商品名/寫樂 純米吟醸なごしざけ 一回火入れ

 


おまけ。

◆コイケヤプライドポテト-柚子香るぶどう山椒-

お店のバイトの娘が持っていたまかない、いや単なるおやつ。お裾分けしてもらう。なんだこれはっ!めっちゃ美味しいやん。おまけに日本酒に合う。(ビールでもOK!)まさに、柚子が香るブドウ山椒味なのです。で、ちょっと恥ずかしい話なのですが、てっきり柚子とぶどうと山椒が入っているもんだと思い、「柚子、山椒と一緒にぶどうの香りもするわぁ〜」などとぶどうの香りを楽しんでいたのですが、「ぶどう山椒」という品種の山椒だったのです。こっぱずかしーっ!!

この「ぶどう山椒」って後で調べたのですが、本当にぶどうのふさのように生っているんですよね!粒もぶどうサイズででかい!改めて、このプライドポテトは美味しいです。ネーミングもいい♬。今のところ5種類あるそうですね。ほかのもチャレンジしてみたいっ。*湖池屋PRIDO POTETOのHPもめっちゃ凝ってますよ!湖池屋のプライドを見た。

 

人事を尽くして天明を待つ!

槽しぼり純米本生 天明-てんめい-

これが「ひやおろし」なのか?バナナじゃないのか?!

16年収穫米で、冷温貯蔵。17年7月出荷。となればもう「ひやおろし」と言うしかない。でもひやおろし感が全くない。一言で言えば「バナナジュース」である。一体どうやったら、ひやおろしをこれだけフルーティーに仕上げられるのだろう。舌がおかしくなったのか、ミラクルフルーツをかじっていたのか。確認のために、お店のマスターに確認してみると、「バナナ」の風味があるね!との事。もっとゆっくり深く味わえば、芳醇だったのかも、コクとか、米の旨みを味わえたかもしれませんが、もう「バナナ」です。ある意味熟成したバナナと言えば良いのかもしれない。このお酒を見つけた方は是非、お試しください。

*後でネットで調べてみましたが、どこにもフルーティーなコメントがありませんでした。もう個人の感想です。と言うしかないですね。

製造者/曙酒造 合資会社
精米歩合/麹50% 掛65%
使用米/会津産五百万石(麹米50%) 会津坂下産五百万石(掛米65%)
アルコール度数/16度

商品名/槽しぼり純米本生 天明-てんめい- 〜空色の天明〜

 

◆たこと九条ネギの酢みそ和え(通常よりたっぷりバージョン)

前の週にうかがった時に、火を通して甘くなった九条ネギより、生の辛い九条ネギが大好きって話をしていたら、出してくれた。しかもかなりおまけの量だ。たこは炒めたものを冷やして置いたもの。でも柔らかくてうまい。酢みその量が半端ない。が、この自家製酢みそだけで一杯やれるぐらいいい塩梅です。九条ネギは生でなく、熱湯でさっと湯がいたものです。美味しかったぁ。

純米吟醸原酒 ひやおろし 會津 末廣

これだけ全面に「ひやおろし」全面押しのジャケットはめずらしい。ラベルだけならまだしも、上の部分の襷掛けシールも「ひやおろし」押し。さぞかし熟成されているのだろう。最近は、「火入れ」だの、「氷温熟成」、「ひと夏越え」、「秋あがり」「寒造り」など、酒蔵独自の言い方で「ひやおろし」を表している。一体いくつ名前を持っているのだ。それをストレートに「ひやおろし」と言い放つ末廣さんはいさぎよい。

ひやおろしからの酸味が見事と言うしか無い。

さすが、全面に「ひやおろし」と言うだけのことはある。香りは微香ですが、口に含んだ時のひやおろし感、濃厚なコクとまろやかな旨みです。そのあとのノド越しに酸味がキレを醸し出しています。やはり食中酒に呑むひやおろしは最後に酸を強めにもってくるのがベストだと思う。會津末廣は見事な辛口食中酒だと思います。そして喉元に辛味を残しながら頂きたい肴は…!

醸造元/末廣酒造 株式会社
精米歩合/58%
使用米/国産米100%
アルコール度数/16度

商品名/純米吟醸原酒 ひやおろし 會津 末廣

◆たらの白子と辛味大根

これは美味しいよー♬めっちゃ美味しいよぉー♥。もちろん水で丁寧に洗い、氷水に漬ける時、少しお酒をいれると水っぽさが無くなるそうですよ!それを軽く湯せんしたものをさらに氷水で絞めます。辛味大根の上に乗せ、美味しいポン酢をかけて出来上がりです。もちろん臭みなんてありません。食感もプリプリでプチプチです。あまりに美味しそうだったので、写真を撮るのも忘れてしまい、食べさしです。申し訳ありません。もっと綺麗に盛られていたのですが…。

秀一 スカーレット 2016

改めて感想を記載。お味はやはり「ひやおろし」。飲み口に甘みはない。芳醇さも抑えられ、酸味もあるが、辛さがそれを上回る。ノド越しにキレを味わえます。

さて、このラベルの色と文字を見て気づかれた方はおられるでしょうか?そう、「赤い秀一」。機動戦士ガンダムの「赤い彗星のシャア」ことシャア・アズナブルの声を担当された、池田秀一さんの名を冠にしたお酒。中澤酒造の「一博」と池田秀一さんとのコラボ作品である。逸話として池田さんはこのコラボで1円も利益を取っていないそうです。ボランティアで名前を貸しているそうです。やるなシャア!

それを知って、改めて味わうと通常の3倍は美味しくなる?!

 

*ラベルの裏に記載されたコメントを記載しておきます。


2007年「おまえ、いい酒造れよ!」と池田秀一氏に励まされ、2014年「秀一」を発売。2015年、念願の中沢酒造再興。「一博」「秀一」この二つの銘柄をたずさえて一からのスタートを切り、中沢一洋は名実共に中澤酒造蔵元となった。これまで支えてくださった皆様への深い感謝を心に抱きながら2016年「これから」の酒を…。

秀一 The Scarlet 2016 旅立ち

行く先に幾多の困難があろうとも、それを喜びに変える酒造りは続く。

旅立ちに 乾杯!

醸造元/中澤酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/滋賀県産山田錦100%(酒米生産者/呑百笑の会)
アルコール度数/16〜17度

商品名/秀一 スカーレット 純米吟醸 2016 火入れ

井伊の赤い彗星

ここで言う「スカーレット」は滋賀、彦根藩士の甲冑(かっちゅう)「井伊の赤備え」にちなんでの赤ラベルなのだそうです。

「井伊の赤備え」とは武田の赤を受け継ぎ、出陣の際は赤で揃えた武具をまとった部隊で、大将(直政)自ら先陣を切って敵に向かって行く、敵からは「井伊の赤鬼」と恐れられていたという話。まさしく赤い彗星のシャアである。

復活の中澤酒造

中澤酒造といえば「一博」。このお酒も好きなお酒です。そろそろ新酒が出てきそうです。それはさておき、この酒造、日本酒消費低迷のため2000年に一度休業しています。そこから再興のため、2004年、現当主の中沢一洋さんが同じ東近江市の畑酒造で修行をしながら2015年に蔵を再興させました。その修行のかたわら、畑酒造さんの機材や設備を借りて「一博」を仕込み始めました。上記の通り2014年に「秀一」を完成させ、現在に至るそうです。池田さんも、畑酒造さんも懐が深いですね。そうあの「大治郎」を造る蔵元さんです。

「一博」の名前に込められた想い。

「一博」を自分の名前の「一洋」の字を変えて造ったわけではありません。酒造りを学んだ畑酒造の杜氏「谷内」さんと中澤酒造でお酒を造っていた時の杜氏「阪頭方」さんの名前から一文字づつを取って「一博」という銘柄にしたそうです。想いが詰まっていますね。

2017年には無くなっているものがあるのをご存じでしたか?僕もそれを知って、さらに熱いものを感じました。もちろん畑酒造で造った「一博」は2014年で無くなってます。今は中澤酒造の「一博」ですが、「丶」の無い「一博」が無くなりました。ここにも深くイイ話があります。

*詳しくは日本酒コンシェルジュ通信さんのHPでご確認して見てください。

 

梵-BORN-けがれなき清浄

梵(ぼん)とはサンスクリット語で「けがれなき清浄」「真理をつく」と訳されている言葉です。それともう一つの読み方「BORN」誕生・創造も意味します。広島の内野手「梵英心-そよぎえいしん-」、草花類の「そよぎ」も関係ありません。

因みに、広島の「梵英心」選手は中国国籍でも韓国国籍でもなく、純粋な日本人だそうです。実家がお寺で「梵」という姓は、明治8年に発令した「平民名字必称義務令」(すべての国民に名字をを名乗る義務付け)によって偉いお坊さんが付けたそうです。広島にはたくさんある名前だそうです。おっと話が完全に反れた。

秋の味覚に合わせて飲むひや酒。

お店では管理のために冷蔵庫で管理されているため、冷酒として頂く。香りはひかえめ、飲み口は甘み、旨みは感じるが、芳醇さも控えめ、ノド越しは引き締まった味とキレがあります。2口目は少し口の中で転がしてみる←この表現でいいのかな?。滑らかでコクが出てくるのがわかる。飲み終わりに芳醇さが残るこのお酒は「ひや」か「燗」がおすすめ。ひやおろしは秋酒だけあって秋の味覚とよく合います。秋の夜長、脂ののった秋刀魚の塩焼きで一杯ってどうでしょうか?

梵(ぼん)を生み出す加藤吉平商店という酒造

福井県鯖江市と言えばメガネのフレーム造りで有名です。日本のシェアが90%あるらしい。後はソースカツ丼、ヨーロッパ軒のは美味しかったぁ。女の子の福井弁も可愛かったぁ。それはさておき、そんな場所にこの酒蔵はあり、「梵-BORN-」は生まれて来たのです。まさしくBORN-誕生-である。

昭和の初期にかけ北陸清酒鑑評会で4年連続でトップ受賞をします。その事が評価され、昭和3年、昭和天皇の即位の儀式で、地方の清酒としては初めて採用されることになる。その後も、政府主催の式典などに使用され、近年では、アメリカやカナダ政府主催の式典にも採用され、世界で活躍する日本酒へと至っています。もちろん受賞するお酒は上記のお酒ではなく、品評会用に作られた、純米大吟醸の「梵」です。火入れもされてます。中取りだったり、袋取りだったりの至れり尽くせりのものです。ラベルもゴールドラベルで、箱に入っております。オバマ大統領や、松井秀喜、イチローが贈答してもらえるようなお酒です。だれかプレゼントしてくれないかなぁ。

醸造元/株式会社 加藤吉平商店
精米歩合/55%
使用米/兵庫県特A産地区山田錦+福井産五百万石(割合は非公開)
アルコール度数/16度

商品名/梵-BORN- 純米吟醸 ひやおろし

*このお酒は精米歩合50%の純米大吟醸酒と精米歩合55%の純米吟醸酒とのブレンド酒です。

◆鶏のたれ焼き

ん?たれ焼きなのか?照り焼き?写真は撮ったが、料理名をメモするのを忘れた。もちろん美味しかったと言う記憶だけは残っている。写真から美味しさを感じとって下さい。よろしくお願いします。

越前桂月 毛利 特別純米酒 ひやおろし

このお酒、実は2度チャレンジしています。申し訳ないが、一度目はダメでした。少しひねた感じと言えばいいのか、ヨーグルトのような甘い酸味な感じというのでしょうか、苦手な味でした。においも酸っぱい感じのにおいです。ただ、2度目にチャレンジした時は肴も濃いものを食べていたせいか、最初の嫌な感じは無くなっていました。酸味は強く感じましたが、嫌な酸味では無くなっていました。体調がそうさせるのか、お酒自体が瓶内で成長したのか。不思議な体験。こうなるともう一度、最初の条件で飲んでみたくなります。来年チャレンジしてみよう。でもこのお酒を入れてくれないかも…。

醸造元/毛利酒造 合資会社
精米歩合/60%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/15度

 

で、その時頂いた肴は、

◆ごろいか焼き、お酒を旨くさせる憎いやつ。

イカをさばき、ごろ(肝・ワタ)、げそ、胴、耳、全部入れてお酒とお水と生ショウガで煮込んで出来上がり。もうちょっと何かしら工夫はされているとおもいますが、うまし。濃厚なワタが最高です。何杯でも飲めます。実際、2杯半は飲んでしまいました。上の「毛利」コイツとの相性はバッチグーでした。

あさ開ひやおろしは寒酒

熟成感たっぷり。ひやおろし感たっぷりです。香りはないのですが、口に含んだ時の濃厚な熟成感が広がります。とろみさえ感じる。ノド越しのキレはあまりなく、飲み終わっても口の中に旨みが残ります。どうしましょう。

「ひやおろし」と「寒造り」

寒造り」という新しい言葉を発見したので調べてみました。まずは改めて「ひやおろし」の説明をしますね。

ひやおろし」とは、冬に仕込まれたお酒を春先に火入れ(加熱殺菌)した上で貯蔵し、ひと夏を超して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の火入れをしない「ひや」のまま、「卸して」出荷することです。

寒造り」とは11月〜2月くらいの最も酒造りに適しているといわれている寒い季節にお酒を作ること。なぜ適しているかというと冬の寒い時期は雑菌が繁殖しにくいため。だそうです。今では普通の事なんですけどね。いや、現在では機械で自由に温度調節が出来るので、季節と関係なく美味しいお酒が出来てしまう便利な時代です。それでも季節を守って作っているって事は伝統を重んじているのでしょうね。

さてこの時期、ほとんど言って良いほど、ひやおろし。もちろんどれも美味しく味もそれぞれの蔵の個性はあるのでしょうが、基本的は芳醇でコクのあるお酒ばかりです。どうにか9月、10月にバラエティなお酒のラインナップは出来ないものなのかなぁ。と思いふける日々。1杯、2杯の人はいいのでしょうが、4杯くらいは飲む自分にはちょっと疲れてしまう。ふうー。ハードロックは好きやけど、一日中はきつい。あいだにちょっとアイルランド民謡をはさみたい。ドーナル・ラニーとかチーフタンズ、シャロン・シャノンもいいねぇ〜。

醸造元/株式会社 あさ開
精米歩合/60%
使用米/国産米100%
アルコール度数/15度

商品名/あさ開 特別純米 ひやおろし

*使用米の表記がありませんが、HPで調べてみると長野産「美山錦」を岩手での栽培に成功させ、独自の酵母によるお酒を作るために研究を重ね、8年越しに実を結んだ、岩手県産酒造好適米「吟ぎんが」というお米を使っているっぽい。

じゃあ、どーする?肴でしょ!

◆里芋と鶏団子とマイタケ煮

見た目はインスタ映えしないですが、味は絶品です。鶏とキノコのエキスがしゅんだ素材を活かした味付けになっています。里芋がもっちりしていて、それでいて食感も十分ある。キノコも味良し、香り良し、食感もよし。そして絶妙な炊き加減。健康を考えた一品です。

◆甘エビの天ぷら

生で食べれる甘エビを薄い衣でからっと揚げている。うまし。個人的に言えば、尻尾の天ぷらでいい。軽く塩を振ってあり、海老の甘さが引き立っている。

本当はえびの頭を焼くか、かりっと揚げて食べるのが好きなのですがね。頭は無いって事なので、尻尾で満足しておこう。