夏期限定!夏のブーリュ

三重の地酒「田光(たびか)」の早川酒造さんが醸す夏限定にごり酒。スタンダード銘柄「早春」のにごり酒バージョンです。と言いながらこの「夏のブーリュ」も定着して来ましたけどね!にごり酒と聞くとドロドロして甘ったるいお酒と思われがちですが、これはサラサラ。うすにごりと言ってもいい。でもフルーティです。ジュースです。いやプチプチ感があるのでサイダーです。夏の暑い時期にピッタリのお酒です。にごりの旨み甘みが口の中に広がり、そのあと爽やかな酸でキリッとのど越しを引き締めてくれます。数量限定なので見かけた時に飲んでおかないと次は来年まで待たないといけません。見つけたら飲んでおくべき!後悔しないためにね!

◆ブーリュとは

どうやらワイン用語。ってことはフランス語?ワインを表現するのに使われる言葉。

oisé(ボワゼ)
樽香。樽からもたらされるヴァニラ、ココナツ、キャラメル、焦げなどの香り。樽の焼き具合により変わる。

Bouchonné(ブショネ)
コルク臭のする。不快なワインの香りを表す表現。

Bourru(ブーリュ)
ざらざらした。アルコール発酵が終わったばかりで、まだ酵母や色素その他の不溶成分が絡みあい、雑味を感じさせる若いワインを表す表現。

Brillant(ブリヤン)
光の中で輝くように見えるワインのこと。

◆早川酒造とは

全ての作業を家族3人で行う、三重県菰野の小さな純米蔵元。鈴鹿山脈、釈迦ヶ嶽の麓でとても柔らかなお酒を醸しています。本来なら地元以外には出回っていなかった「早春」。それが口コミで拡がり、今や全国まで拡がりつつあります。特約店限定の「田光(たぴか)」の2つの銘柄を中心に新たなチャレンジを続けています。

醸造元/合名会社 早川酒造
精米歩合/55%
使用米/麹米:雄山錦、掛米:富山県産米てんたかく(かも?)
アルコール度数/15度
日本酒度/ー
酸度/ー

商品名/夏のブーリュ 早春 特別純米にごり酒 夏期限定

◆かつおたたき

ここまでプレーンなカツオたたきを見たことがあるか!水菜や大葉、にんにくのスライス、タマネギスライス、何一つ付け合わせがない!あっぱれ!おまけに塩のみで食べて下さい!との事。が、美味しい!身も分厚く切ってくれているので食べ応えたっぷりです。おまけにボリュームもあるので、ほかのメニューが食べられなくなる!*わさびとかあってもいいかもね!

鶏、背肝たれ焼き

もちろん、タレで味付けはされているので、そのままでいただく。う〜んおいしー!一昔前は内蔵系は食べれなかったのに、大人になったなぁ〜(50超えてるけどね ♫ )そして、さらに美味しく頂くために、山椒を掛けさせて頂く。でもその辺のものだったらだめです。美山で採れた黒山椒で!と言いたいがさすがにない。が、山椒を掛けることで味が締まります。甘辛のたれにぴりっと感が加わります。

そして爽やかになった口の中を潤してくれるのが、「にごり酒」であります。しかも「赤磐雄町米」という雄町の中でも最上級ブランドの酒米であります。肴はなくてもいいぐらいの個性的なお味なのですが…。ちょっとミスマッチしてしまったか!まず、赤磐雄町を分けてもらえるってだけで、信頼されている蔵元だと言うことです。美味しいことに間違いは無いでしょう。さてお毒味させて頂きます。少し酸の香りがします。滓がらみ特有の酸っぱさと言えばいいのでしょうか!では口に含みます。おっ、微発泡だ!シュワシュワです。そしてキリリと辛口です。でも滓がらみの雑味は少なく、どちらかと言えば、マイルドでなめらか!なんか相対的なコメントですが、辛口なのにマイルドってどうなの?つまりは美味しいってことです。

*でもこのコメントを書いている時点でもう今年の分は終わっているのでしょうね!ごめんなさい!

醸造元/株式会社 土井酒造場
精米歩合/55%
使用米/赤磐雄町米100%
アルコール度数/17〜18度
日本酒度/+4
酸度/1.3

商品名/開運 無漏過純米 雄町 にごり生酒

◆かつおたたき チコリとかぶなめろう

いろいろ説明せねばなるまい。「かつおたたき」は「かつおのたたき」じゃなく「かつおをたたいたもの」つまり「なめろう」って事です。「チコリ」はキク科の多年生野菜。味は独特の強い苦みがあります。デトックス効果のあるハーブとして知られており、近年、ハーブティーやコーヒーにして飲むのが流行っているそうです。(←全く知らない!)タンポポコーヒーなら知っているのですが…。*ちなみに「チコリータ」はこの野菜をモデル作られたポケモンです。話を戻します。「赤かぶ」はプレーンなものをざく切り。←つまり漬け物じゃない生赤かぶって事です。これらを和えてます。けっしてなめろうの方法では作っていません。おまけに味噌も使っておらず、たしか塩麹にすこし味を加えているようなことを言っていました。料理名に偽りあり!ですが、味に偽りなし!です。いいお酒の肴です。

カッパとギアラ

◆和牛カッパ・ギアラすじ煮込トマト玉子のせ

日活で初の本格的特撮怪獣映画だと思って探したが違った。どうやら「大巨獣ガッパ」の事では無かったようだ。岩手県遠野のカッパ淵に関係しているかは調べるまでも無かった。もちろん水木しげるの漫画も全く違うようだ。仕方が無いので和牛部位一覧で探すと見つかった!なんてことだ!「カッパ」は前腹の皮と脂身の間にある赤いすじの事らしい。牛すじの中でも希少な部位のようだ。

次はウルトラ怪獣一覧を見て探したが見つからなかった。仕方が無いので和牛部位一覧で探すと見つかった!なんてことだ!「ギアラ」は牛の第四胃の通称。ギャラ、赤センマイとも称される。

最後にまさかと思い世界地図を広げてみた。トルコの中央アナトリアにある歴史的エリアなのかと思ってみたが残念ながらそれは「カッパドキア」だった。一度は行ってみたいと思っているのだが…。

◆至 純米にごり 生酒

生のにごり酒ならではのプチプチ、シュワシュワ。活性にごり酒と言うやつだ。発泡感と優しい甘旨味にフレッシュな口当たりが心地良い。もうカルピスソーダだ!←いや、カルピスでは無いな。スコールかな?違うか?

製造者/逸見酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/五百万石100%
アルコール度数/15度
日本酒度/+2.0
酸度/1.4

商品名/真稜 至-いたる- 純米にごり酒 生酒

長珍 新聞紙じゃないシリーズ

◆長珍 純米八反錦60「ささにごり生」

「このお酒は搾ったそのままの味をお伝えするために濾過・割水・火入れなど全く手を加えないで一本ずつタンクより直汲みにて蔵出しをしている」っと親切丁寧にわかりやすく書いて頂いている。日本酒に詳しくなると「純米無濾過生原酒」だけで伝わるのですけど…。でも愛を感じます♡「ささにごり」とは、漢字で書くと「細濁り」つまり「少し濁る」。うすにごりってことです。日本酒度+8.0と辛口ながら純米らしい米の濃厚な旨味が出ているので甘く感じられる。が、のど越しにはきちんと酸が効いている、シャープなキレを楽しめる。それにしても長珍はうすにごりなのに濃厚ですね。

醸造元/長珍酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/広島県産八反錦100%
アルコール度数/18度
日本酒度/+8.0
酸度/1.8

商品名/長珍 純米八反錦60 ささにごり生

 

◆昆布大根ハムツナ新玉ポテトサラダ

よくよく見るとメニュー名は具材を言ってているだけなのだと気がつく。「マスターの気まぐれサラダ」とか「レイトンさんの誘惑サラダ」とか名前を考えればいいのに…。

◆梅しそレンコンつくね

インスタ映えはしないビジュアルだが、かなり美味しい。たれももちろん美味しいのですが、梅しそを入れることでかなりさっぱりと頂ける。レンコンのサクサクもかなりのポイントアップです。

インスタ映え?

茶色い飲み物に茶色い料理。映えない!どのアングルから写真をとっても…映えない!こう言う時は皿を伊万里焼とか九谷焼にしてみたらどうだろう!でも美味しい♩料理名はたしか「長なすと鶏そぼろあんかけ」だったかな?

七本槍 純米活性にごり酒

が、日本酒のジャケットはシンプルだけどかっこいい。映えます。「純米酒」の文字が象形文字ってほどでは無いがスタイリッシュだ。これからは「純」と言う字はこう書いてみよう!「酒」もなんか良い漢字♬味の方も「映えます」。ニゴラーの自分としては待ってましたぁ!の「活性にごり酒」。

モロミたっぷりな見た目ですが、ベタベタしてなく甘味は控えめで辛味の方が強く、濃厚だけどサラッと飲める、まさしく「純米・活性・にごり酒」です。「上澄み」を頂きたかったのですが、すでに開封されており、混ざった状態でした残念。

七本槍の由来

七本槍の名前は「賤ヶ岳の七本槍」に由来しています。賤ヶ岳の七本槍とは「本能寺の変」の翌年天正11(1583)年、信長の跡目をめぐって羽柴(豊臣)秀吉と柴田勝家が戦った「賤ケ岳の戦い」で勇猛果敢な働きによって秀吉を勝利へと導いた七人の若武者、加藤清正・福島正則・片桐且元・加藤嘉明・脇坂安治・平野長泰・糟屋武則を指し、後世に讃えています。この賤ケ岳の戦いを機に秀吉は一気に天下人への道を突き進むのです。七本鎗は「勝利の酒」「縁起の良い酒」として喜ばれています。*その他にも「小豆坂の七本槍」「蟹江七本槍」など、それぞれの七本槍があるようです。

北大路魯山人も愛した七本槍

大正初期に長浜を訪れていた魯山人(当時は福田大観)が逗留し、篆刻(てんこく*今で言う落款、印鑑の類い)を残しています。それが今の酒造のロゴやラベルになっています。

 

醸造元/富田酒造 有限会社
精米歩合/麹米60% 掛米60%
使用米/滋賀県産玉栄100%
アルコール度数/16度
日本酒度/未表記(個人的には+6)

商品名/七本槍 純米活性にごり酒 冬季限定

日置桜 八割搗き雄町 濁酒

まず、「八割搗き」とは日本酒の世界では、お米を80%削るのでは無く、逆の20%削る事です。でもって、お米を削れば削るほど、美味しいお酒になるのですが、技術はもちろん、高級価格になります。

つまり「八割搗き」こと精米歩合20%はほとんど削らずに美味しくしようとする蔵元さんのチャレンジ精神に感激します。それではそれに応えるためにこちらも冷酒でチャレンジしてみます。*ちなみにこのお酒の美味しく飲める温度は「冷や」か「燗酒」を推奨しています。が、あえて冷酒です。

本当なら混ぜていない上澄み部分のみを試してみたかったのですが、残念ながら最後の一杯だったので逆に通常より濃厚な味になる事でしょう。

濁酒と銘打っているだけあって白濁してます。香りは余り感じない。飲み口は甘みも感じるが、その後からすぐに酸味がやって来ます。酸味が濃厚です。かなりのキレを感じます。が、飲み終わりに雑味も含まれています。これはたしかに常温か燗が合いそうです。が、この雑味も味の余韻としては記憶に残るものなので、個人的には結構好きである。このざらざら感を残しながら肴を楽しむのも一考。料理がよりいっそう旨く感じる事でしょう。

こう言うお酒は燗にすると旨みが膨らみ、酸もキレてシュワシュワ感が楽しめるのかも!

醸造元/有限会社 山根酒造場
精米歩合/80%
使用米/雄町(鳥取県産)100%
アルコール度数/15度
日本酒度/+16.5

商品名/日置桜 八割搗き雄町 濁酒